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J-RACE2022 合格体験記

2022年4月17日(日)

J-RACE2022 @沖縄

 

の合否結果が届き、無事合格でした。

 

JRACE2022

受験者数:213名

合格率:71.3%

 

JRACEの情報ってネットで探しても少ないので、受験予定の誰かの参考になればと思い、合格体験記を書いてみることにしました。

 

準備期間:約3ヶ月程度

 

使用参考書:

問題形式で学ぶ区域麻酔と疼痛治療

 通称青本

 区域麻酔領域で存在する唯一無二の問題集であるため、ほぼ全員が手を付けていると思います。

 J-RACEの出題範囲に沿っているわけではないので、すべての問題について理解する必要はなし。

 内容が若干古い。ブロックの手技についての説明は基本的には"ランドマーク法"でされているため、超音波の画像は一つもありません

 文章も訳されたものであるため、不自然な点が多い。

 イラストは少なく、あっても分かりづらい。

 解答が明らかに間違っているものもチラホラ。

 この本1冊で戦うのは無理だと思います。

 自分は青本は2周しましたが、かなりシンドかったです。

 

周術期超音波ガイド下神経ブロック

 通称ピンク本。

 JRACEを受けない人でも持っている方は多いかも。

 ひとつひとつのブロックについて非常に丁寧に解説されており、画質は粗いが超音波画像も豊富で分かりやすい。

 日常臨床でもお世話になる機会が多いため、持っていてそんなに損はない。(高いけど)

 JRACE対策の視点から見ると、すべての神経ブロックを網羅しているわけではない。

 改訂第2版でも2014年出版のものなので、最近のブロックについては載っていない。

 頭頸部のブロックに関しては載っていない

 

グレイ解剖学

 グレイである必要は無いですが、解剖学の本は1冊はあった方が良いと思います。

 区域麻酔を理解するには解剖学の知識は必要不可欠なので。

 青本やピンク本でイメージが沸きづらい部分についてはグレイを参照してました。

 

J-RACE合格者作成 手作り問題集1&2

 Kindleで読める手作り問題集。

 この問題集の存在を知らない受験生は多いと思われる。

 各種ブロックや解剖の基本を確認するのに非常に有用。

 この問題集の内容が易しいと感じるくらいまで理解が深まれば合格点には届くのでは。

 自分はこの問題集は1と2をそれぞれ2周ずつしました。

 

ということで、行った準備としては

 

青本 2周

・手作り問題集 2周

・ピンク本、グレイを行ったり来たり

・各種ガイドライン 通読

・直前講習受講

 

くらいかと思います。

 

直前講習は可能であれば受講した方が良いです。

直前講習で話されたテーマから何題も出題されていました。

 

 

沖縄の試験会場には時計は設置されていませんでした。

個人的には時間はそこまで余裕はありませんでしたが、1/3程度の人は途中退室していました。

問題を解くスピードに自信のない人は時計は持参した方が良いと思われます。

 

問題の形式などは初見でも特に驚くようなものではありませんでした。

超音波画像なども鮮明で見やすく、特に困ることはありません。

 

問題用紙、解答用紙ともに持ち帰ることはできません。

 

試験日が4月17日で合格発表が5月20日でした。

合格の通知は郵送で送られます。

 

 

以上、簡単ではありますがJ-RACEの合格体験記でした。

J○POTのように更新も必要ないですし、みなさんも是非JRACERを目指しましょう。